家づくりも、探してふさわしい暮らしに行き当たる
「ネズミの嫁入り」という昔話をご存じでしょうか。
あるネズミの夫婦が、かわいい娘のために、世界で一番強いお婿さんを探すお話です。
最初に訪ねたのは、お日さまです。
けれど、お日さまは雲に隠されてしまいます。
そこで雲を訪ねると、雲は風に吹き飛ばされてしまうと言います。
風を訪ねると、今度は壁にはかなわないと言います。
では、その壁が一番強いのかと思えば、壁はネズミに穴を開けられてしまうのです。
こうして、お父さんとお母さんは気付きます。
一番強い相手を探し回ったけれど、娘にとって一番よい相手は、同じネズミなのかもしれない、と。
そして娘は、ネズミのお婿さんと結ばれました。
お父さんもお母さんも、娘のためにという真心から、一生懸命に相手を探したのでしょう。
より強い人。
より立派な人。
誰もが羨むような相手。
娘には、できるだけ良い相手と結ばれてほしい。そんな親心は、今の時代にも通じるものがあるように思います。
けれど、この昔話から教訓にできることもあります。
どれほど立派に見える相手でも、毎日の暮らしを無理なく共に過ごせるとは限りません。
大切なのは、誰かと比べて一番であることよりも、お互いが自然体でいられること。困った時に話し合えて、日々を無理なく続けていけることではないでしょうか。
これは、家づくりにも少し似ているように思います。
大きな部屋。
最新の設備。
目を引くデザイン。
もちろん、憧れることは悪いことではありません。
けれど、その家で毎日どのように動き、何を片付け、どこでくつろぎ、家族でどんな時間を過ごすのか。
その暮らしに合っていなければ、どれほど立派な家でも、少しずつ無理が重なってしまうかもしれません。
家も、人も、見た目や評判だけでは分からないことがあります。
大切なのは、無理なく続けていける暮らしを、ともに過ごせる相手であること。
そして、その家族らしく、無理なく暮らしていける住まいをつくることだと、私は思います。
ネズミの嫁入りは、「ふさわしい」ということを教えてくれているお話ではないでしょうか。
そして大切なのは、ちゃんと探し、調べ、尋ね、考えるという過程があったからこそ、ネズミのお婿さんにたどり着いた、ということです。
その過程も忘れてはいけないことだと、私は思うのです。
家選びや家づくりを考える時にも、少しだけ思い出していただければ幸いです。
✿ 空間 × 人 × 色 ✿
奈良県橿原市を拠点に活動する樹樹サポートは、家づくり・リフォーム・店舗づくりをサポートするインテリアコーディネーターです。暮らしやすさとデザインのバランスを大切に、一人ひとりに合った住まいづくりをご提案しています。奈良で住まいやインテリアに関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。


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