家づくりで、予算の話をする大切さ

予算と理想の折り合いを、誰と考えるか

新築やリフォーム、インテリアの打ち合わせで、特に大きな予算が提示されるものの中に、住宅設備機器(水回り)があります。

「こちらの方が性能が良い」
「こちらの方がお手入れが楽」
「せっかくなら、この仕様がいい」

確かに、予算を増やせば、より良い商品や便利な機能の選択肢は増えていきます。

キッチン・浴室・洗面・トイレなどの住宅設備は、ショールームへ行くと、各メーカーの優れた機能や、素敵なデザインの商品が並んでいます。スタッフの方から説明を伺うと、「こんな暮らしができたらいいな」と気持ちが動くのも当然のことです。

また、SNSで見つけた素敵な住まいを検索すれば、どのメーカーのどの商品かも分かる時代です。

いい物を見たら、欲しくなる。
次は、いつリフォームするか分からない。
SNSに出てくるような住まいに憧れる。
流行の商品を取り入れたいと思う。

新しい住まいへのわくわくした気持ちや、今までの不便を解消したいという思いは、とても自然なことだと思います。

けれど、その気持ちだけが先に進み、ご予算やこれからの暮らしが置き去りになっていないかを考えていただくことも、大切なことです。

家づくりには、建物本体のほかにも、土地、外構、家具、家電、引っ越し、将来の修繕など、さまざまなお金が必要です。

現金でお支払いになる方もおられますが、住宅ローンを利用される方も多いと思います。借入額や返済計画を考える際には、銀行や住宅会社様、工務店様を通じて、ファイナンシャルプランナーの方へ相談されることもあります。

そして、インテリアコーディネーターが打ち合わせをする頃には、住宅ローンを利用される方の場合、その借入れの枠や全体予算が、ある程度決まっていることが多いと思います。

だからこそ、目の前にある商品の金額だけでなく、そのご家族がこれからどのように暮らし、何にお金を残しておきたいのかを、一緒に考えることが大切です。

工夫できる部分はないか。
代替案を提示して、比較していただけないか。
本当にそのご家族の暮らしに合う商品なのか。
建築費用だけでなく、これからの生活に必要なお金はどうか。

そんなお話を重ねながら、夢と現実の折り合いをつけていくことも、営業、プランナー、インテリアコーディネーターの仕事だと思っています。

「いいですね、どんどんやりましょう」
「今しかできませんよ」

その言葉が悪いわけではありません。

けれど、お金の話をきちんとしないまま、ご希望だけを膨らませていくことは、プロとして誠実な向き合い方ではないと、私は思います。

予算を大切にすることは、安い物を勧めることではありません。

「ここは予算を掛けたい」
「ここは、もう少し抑えたい」
「これは今決めず、後から考えたい」

そんな本音を、お客様自身が遠慮なく話せること。そして、その言葉を受け止め、選択肢を一緒に考えてくれる担当者がいること。

それが、満足できる家づくりにつながるのではないでしょうか。

ハウスメーカー様、工務店様、地元の大工さん。どこへ依頼することが正しい、という話ではありません。

私が建築業界にいて感じるのは、多くの方が、お客様のことを考えながら真剣に仕事をされているということです。

ただ、どの世界にも、相性の合わない担当者や、十分に話を聞いてもらえない場面はあるかもしれません。

もし「予算の話をしにくい」「断りにくい」「急かされているように感じる」と思ったら、一度立ち止まってください。

ご自身の財産であり、これからの暮らしをつくる大切な家です。

すべてをプロ任せにするのではなく、多くの会話を重ね、ある意味では対等な気持ちで向き合うことも大切だと思います。

お金の話は、少し言い出しにくいものです。

ですが、ご自身の予算やこれからの生活について真剣に話せる相手と家づくりをしてください。

それはきっと、納得できる形で夢を叶えるために必要なことなのです。

✿ 空間 × 人 × 色 ✿
奈良県橿原市を拠点に活動する樹樹サポートは、家づくり・リフォーム・店舗づくりをサポートするインテリアコーディネーターです。暮らしやすさとデザインのバランスを大切に、一人ひとりに合った住まいづくりをご提案しています。奈良で住まいやインテリアに関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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